5日目

2004年6月26日 過去の遠恋
いつも通りの時間に起床。
華系くんの朝は遅い。そういえば土日の仕事がない時は午後3:00
位まで寝てるような話をいつもしてたかな。

暇なので、再び寝顔を撮る(笑)すっげー間抜けな顔。

11:00過ぎにたたき起こす。その頃、私がうたた寝する。
・・・何だか、朝からお腹の調子が良くない。

私が少し寝ている間に外出したらしい。ミネラル・ウォーターの大きな
ペットボトルが2本増えていた。

何かに当たったらしい私は3,4時間寝かせてもらうことにした。
その間に彼は修理工場へ車を取りに行った。

私は滅多にお腹を下さない。去年は一度だけ肺炎を起こした時に。
だから普段から胃腸には自信があった。飲み物より氷が好きな私は普段
から氷ばっかり食べている。
こっちの水は良くないから、その水をただ凍らせて作ったような氷を
食べちゃいけない、っていうのはどこのガイドブックにも書いてある。

『多分、大丈夫ーーー』

と日本人のいない屋台で氷を食べまくった。多分あれがこの腹痛の原因
なんだなーと確信しながら腹痛と戦っていた。
案の定、少し用心して海外旅行では初めて持ってきた『ビオフェルミン』
病院からもらったものを取っておいたやつだから、こっちの知らない薬
を服用するよりは安心。でも・・・正露丸も持ってくるべきだったな。

結局、彼の車は未だ修理が終わらず(インドネシアらしいね)土曜日
なので月曜日まではどうしたってムリ。
私は車の修理が終わっていることを願っていた。この腹痛でバイクは
ちょっとツライ。途中で止まってもいいから車に乗せて欲しかった。

ガルーダインドネシア航空のオフィスでの手続きも彼に託し、ひたすら
トイレにこもり水分補給をする。お腹痛いよー。

夕方前にバイクで出かける。今日はジャカルタフェスタらしい。
インドネシア料理の中でも比較的お腹に優しそうな辛くない食事をお願
いし、フライドチキンが美味しいというお店に連れてってもらった。
どこに行ってもインドネシア語で乱雑に書かれたメニューが読めず、彼に
おまかせ状態が多かった。出てくるまで料理が分からない私。

今回は妙に見慣れた料理が一品だけあった。卵焼き。
卵5,6個分の正方形の卵焼きをさらに小さな正方形に切ってあるそれは
うちの会社の食堂でよく目にするものと同じだった。

『あーー!卵焼き♪』

思わず日本語で叫び、美味しく頂いた。お冷の変わりにホットウーロン茶
が出てきたのも最高に嬉しかった(^-^)
やっぱり慣れた食事が出てくるとうれしいもの。

その後ジャカルタフェスタの会場へ向かう。会場の駐車場は車よりも
バイクで込み合っていた。さすがバイク天国の国なだけある、と納得。
何があるのか全く見当つかなかったが、行ってみたら大きな展示会場。

電化製品、車にバイク、音楽関係(楽器)、衣料品、何でもあった。
様々な国の会場は博覧会みたいな豪華さがあって楽しかった。
楽しい反面、まだお腹が痛い。そっちが気になって仕方がない。
彼は最新モデルの携帯やPC、バイクに夢中になりパンフをもらって
説明を聞いている。

いつも私が楽しむことだけを考えたプランを組んでくれていたので
お腹が痛くてしなびた私が気にならない程に、彼が熱中している姿に
少し安心した。私もこんな状態の時は少し放っておいて欲しいし。

旅行前からの彼の口癖が『ここで何かを買ってあげたい』だった。
お土産程度の物は買っても、インドネシアで欲しいものは多分ないと
思うから。と伝えてあったのにシルバーアクセサリーの展示会場に
連れてってくれた。

・・・でもさー、あっちの物って色んなブランドを目にして、実際に
それを持っている私達には目を引くデザインって皆無に近い。
それを分かっていただけに、『いいよー、もう十分だって』と言って
あったのにな。

こっちはやっぱり食事代をオトコが持つのは当たり前な上に、何かを
(特に貴金属類)を買い与えるのも当たり前らしい。オンナもオンナで
ねだるのが当たり前らしい。
まぁね、日本でもそれは当たり前になりつつあるのかもしれないけど
私はそれは好きじゃない。

買ってもらうのは簡単だけど、もし別れてしまった後にそのアクセが
どんなに気に入っていた物であっても付ける気がしなくなるから。
捨てないにしても、しまっておいてもう二度と付けることができない。
付けたくなくなってしまう。

だから貴金属は自分で買うのが一番なのだ(笑)

案の定、デザインに気に入ったものは1つもない。『大丈夫、大丈夫』
と何も欲しがらない私を怪訝な顔をして見る。
『今までの彼女に相当、使い込んだでしょ?』と笑う私に苦笑い。

マツダの展示会場にてトラック?を見つけた。後ろにMATSUDAって書いて
あるヤツ。

『これが欲しい!これ買って(^-^)』
『こんな車はイヤだよ、好きじゃない』

なんてやり取りしてたら係の人がパンフレット持って飛んできた。
最近、そんな車に興味を持つ30歳。

広い会場を4,5時間かけて見て歩き、警備をしている警察官と写真を
とってもらったりしながら過ごす。でもハラは未だに痛い。
試飲をして気に入ったコーヒー豆を見つけた。自分用とお土産用に購入
してもらった。

『ここでの買い物がコーヒーだけ??』

何でそんなに驚くのかなぁ。気に入ったものだけで十分だってーの。
ランチ同様、お腹に優しい夕食を摂った後、ホテルに戻る。

『月曜日は仕事があるから、明日の夜は家に帰るね』

というコトは、華系くんと一緒に過ごす夜は今日が最後。
そしてその最後の夜もサッカー観戦にヒートアップする楽しい彼の
行動を見ていた(笑)次回は12月かぁ、帰国も近づいてきたしなんて
思うと無性に寂しくなってくる。

『私が日本に戻ったら寂しい?』
『全然』

と冗談を言う彼にふてくされる。口をとんがらせると『その顔はかわい
くないからダメ』大きなお世話だって。
こっちはマジメに聞いてるのに、冗談で交わすあたりはそれはそれで彼
の優しさなんだろう。それを解ってはいるんだけど、とりあえずふてく
だれておく。だって一緒にいる今だからそれもできる。

今まで知らなかったインドネシア人、華僑という立場、ジャカルタって
いう都市。私はここ数日で色んなコトを見て体験した。腹痛まで。
これは私にとってとても大きい。何だかすごく日本人的な考えを華系くん
に押し付けていてそれが当たり前だと思っていた自分自身を知ったし。

彼が隣にいる最後の夜、間抜けな彼の寝顔を見ながら(笑)そんなこと
を考えた。

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